～建物の構造③～

建物の骨組みとなる建築材料を表す言葉が建物構造です。

③鉄筋コンクリート造（RC造）
　鉄筋コンクリートは、鉄筋とコンクリートを組み合わせた材料です。
コンクリートは石に近い性質を持っており、圧縮（押される力）には強いですが、引張りの力には弱いです。
そこで引張力に強い鉄筋を組み合わせることで、とても優秀な材料になりました。
RC造住宅の法定耐用年数は、SRC造と同様に47年です。

・鉄筋コンクリート造のメリット
構造上、柱など空間を遮るものがないのでデザインの自由度も高くなります。
気密性が高く遮音性に優れていて、室内で発生する音が外部に漏れにくく、外部の騒音も伝わりにくいです。
さらに、気密性に優れた断熱材などを併用すると、エアコンなどの効きも良くなり省エネにつながります。
また、耐震性もあり、コンクリートは不燃材なので、耐火性にも優れています。

・鉄筋コンクリート造のデメリット
　まず、型枠に流し込んだコンクリートが既定の強度に固まるまで一定期間かかります（養生期間）、
支保工という支えをつくって型枠をせき板とサポートで押さえておかないといけません。
その為、木造に比べて工期がかかります。
そして、W造やS造で建てる住宅より重量が重いため、
土地の地盤に応じて基礎から下を地盤補強するコストが発生する場合があります。