～建物の構造⑤～

建物の骨組みとなる建築材料を表す言葉が建物構造です。

⑤アルミ造（AL造）
アルミニウムを構造材料として利用した建物構造です。
これまでアルミニウムは柱や梁など構造部材に用いる材料としては、
建築基準法令上認められておらず、サッシやカーテンウォール等、建築仕上げ材として使用されてきました。
2021年アルミニウム合金造の建築物の合理化されたこともあり、
まだ数は少ないですが、少しずつ注目され、増えつつあります。

・アルミ造のメリット
アルミニウムの比重は2.7、鉄（7.8）と比べると３分の１ほどと軽量なため、
扱いやすく、高い精度で加工できます。
現場では工場で加工した材料を組み立てれば良いので、工期を短縮することも可能です。
また、アルミニウムはサビや腐食に強く、塩害を受けやすい海沿いの住宅に用いられています。

・アルミ造のデメリット
アルミニウムは軽量であるため、鉄やコンクリートに比べると強度は低くなっており、
大型の建物に使うことは困難です。その為、2階建て以下の小型な建物に用いられることが多いです。
また、熱を伝えやすい材料であるため、断熱性が良くなく、断熱材を取り付ける、
二重構造にするといった対策を行う必要があります。