～解体工事の工法①～

解体工法は建物の構造によって異なります。Ｗ造（木造建築）、S造（鉄骨造）、
RC造（鉄筋コンクリート造）とSRC造（鉄骨鉄筋コンクリート造）に分けて説明します。

① W造（木造建築）の主な解体工事

・手壊し工法
重機が入らないような狭い敷地や住宅密集地において、バール等を用いて手作業で行う工法。
人力であるため工期が長くなりがちですが騒音や振動が比較的少なく、近隣に迷惑があまりかかりません。
さらに少しずつ解体するため、安全で丁寧な作業のもと、工事をすすめることができます。
また、リサイクルの観点では、手作業のため高精度の分別、リサイクルを行うことができるとされています 。

・機械解体工法（重機併用工法）
機械解体工法とは、手壊し解体に加えて、重機を用いる工法です。重機併用工法とも呼ばれます。
多くの木造住宅の解体撤去工事で用いられている工法で、重機を入れる場所を確保するまでや、
リサイクルに関わる部分を手作業で行い、大規模な部分は機械で行うという解体工事の工法です。
機械解体工法は人力の精度と重機の効率さという各々の良さを生かした工法です。
工期や費用が安定しやすく、コスト面でのバランスが取れているため、木造解体における主流な工事となっています。
手作業のみで行う手壊し解体と比べて振動や騒音が発生する為、工事で発生する騒音や粉塵には
最大限配慮が必要です。また、隣家との距離が近く密集した地域など敷地内に重機が入れない可能性があります。
そして、基本的に重機は公道を走ることができません。
そのため、重機解体を行うには、トラックで重機を搬送する必要があります。