～解体工事のリスク②～

解体工事に起こりがちなリスクについて説明します。

・ご近所トラブルのリスク
　近隣に住んでいる方へは十分な配慮が必要となります。
　建物の解体工事では、騒音や振動がどうしても出ます、騒音でクレームがきたり、
振動で隣の家に影響がでたり、解体工事の際に出る粉塵で洗濯物を汚してしまったり、
　破片が飛んで車などを傷付けてしまう、重機が当たり近隣住宅を傷つけてしまうなどと様々なリスクがあげられます。
　その他にも、共有物を勝手に解体してしまったり、業者のマナー違反によってのクレームもあります。

・リスクを回避するためには
　まず、工事に入る前に事前の挨拶をしっかりと行いましょう。
　その際に工期を伝え工事によって起こりうるリスクの説明とそれに対する対処の説明が必要となります。
　騒音や粉塵については、防音シートを張ったり水をまいたりします。
破片の飛び散りについては、保護のためのシートをかけさせてもらいましょう。
　可能ならば洗濯物の室内干しや車の移動などのお願いをしましょう。
　共有物などを誤って解体してしまわぬように事前の調査をしっかりと行い、
　工事の影響が出そうな箇所は写真を撮っておきましょう。万が一のときの証拠にもなります。
　業者のマナーに関しては前もって指導を行いましょう。
施主と隣人、解体業者の三者間で交わした約束事の記録の工事協定書や、
第三者の公平な視点から家の内外の亀裂状況や傾きなどを調査・記録する家屋調査があると更に安心でしょう。

また、解体業者により隣の家や近所に被害が発生しても、
それが発注者の指示による過失でない限り、原則として発注者（施主）は責任を負いません。