～産業廃棄物収集運搬業許可について～

他人が排出した産業廃棄物を委託を受けて運搬をする場合には、
その区域を管轄する都道府県知事等の産業廃棄物収集運搬業許可が必要となります。
また、産業廃棄物を運搬する場合、マニフェスト（産業廃棄物管理票）と
産業廃棄物収集運搬業許可証のコピーを常に携帯する義務があります。

しかし、書類の携帯義務が発生しない以下のような例外があります。
・家電リサイクル法に基づき、エアコン・テレビ・冷蔵庫や冷凍庫・洗濯機のみを運搬する場合
・自動車リサイクル法に基づき、廃自動車のみを運搬する場合
・会社の敷地内でのみ使用する運搬車の場合

~産業廃棄物収集運搬業許可が不要な例~
・事業者自らが出した産業廃棄物を自分で運搬する
・一般廃棄物を運搬する（一般廃棄物収取運搬業許可が必要）
・有価物=市場的価値がある物（古物商許可が必要）

～その他の許可について～
産業廃棄物の中でも、爆発性、毒性、感染性があり、
人体や生活環境に被害が生じるおそれのある特別管理産業廃棄物”の収集・運搬には、
産業廃棄物収集運搬業許可とは別に特別管理産業廃棄物収集運搬業許可証が必要となります。

～有効期限と手数料～
許可証の有効期限は5年となり、優良認定を受けた場合は7年に延長されます。
有効期限内に更新申請を出していれば、期限が切れていても許可証は有効です。
許可申請にかかる手数料は、
産業廃棄物収集運搬業は新規81000円、更新73000円。
特別管理産業廃棄物収集運搬業は新規81000円、更新74000円になります。

～産業廃棄物収集運搬業許可がなく作業を行った場合の罰則～
５年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金又は併科されます。
また、その業者に運搬を依頼した事業者も対象になります。