～解体工事の工法②～

解体工法は建物の構造によって異なります。Ｗ造（木造建築）、S造（鉄骨造）、
RC造（鉄筋コンクリート造）とSRC造（鉄骨鉄筋コンクリート造）に分けて説明します。

②S造（鉄骨造）の主な解体工事

・鉄骨切断カッター工法
人間の腕のようなアームと呼ばれる機器を装着した油圧ショベルで解体する工法です。
この油圧ショベルの先端に、鉄骨切断カッター機と飛ばれる巨大なハサミ状の機器を取りつけて、
鉄骨を切断していきます。大規模な解体作業にも対応可能で、高所作業が少なくてすむ点や、
短期間でスピーディーに作業を進められるという点で重宝される解体方法です。
解体作業時は振動や騒音が発生しやすくなるので、近隣の方々にご迷惑をかけないためにも、
工事の際は建物を防音シートで覆ったり、廃材が飛散しないように養生を行なうなど、充分に対策が必要です。

・ガス切断工法
ガスを使用し、切断したい箇所を加熱しながら酸素を吹きつけて酸化させ、
そこをガスで吹き飛ばして行う切断をガス切断工法といいます。実は100年以上の歴史がある工法です。
重機が搬入できない場所にある建物に活用でき、さらに騒音や振動が少ないため、
近隣とのトラブルを気にされる方にとっては非常に嬉しい解体方法です。
しかし、鉄骨切断カッター工法に比べて作業効率が悪く、工期が伸びる関係上コストが高くなる傾向があります。