～解体工事のリスク④～

解体工事に起こりがちなリスクについて説明します。

・ライフラインによる事故
　建物自体の解体工事を開始する前にガス、電気、インターネットといった
水道以外のライフラインの撤去をする必要があります。
　しかし、撤去しないまま工事を開始してしまうケースもあります。
ガス管を切断してしまって何らかの引火源がガスと触れてしまった場合、ガス爆発や火災へと繋がりかねません。
電気に関しては、感電してしまったり、近隣の電話まで使えなくなってしまうこともあります。
地域によっては地中の中に電線が通っている事もあるので目視のみでの判断をしてはいけません。
また、建物の一部を解体する場合でもきちんとブレーカーを落として作業をしましょう。
水道に関しては作業中に水が必要となりますので工事前の停止は基本的に必要ありませんが、
作業員は水道管を傷つけないように確認し注意しながら作業に取りかからなければなりません。

・リスクを回避するためには
作業に入る前に、どこにガス管や電線、電話線や水道管が通っているかなど
事故の危険につながる箇所を図面などでしっかりと確認してマーキングしておきましょう。
施主としっかり連携をとって撤去が確実に出来ていることを確認しましょう。
建物自体を解体する際には、ガスも電気も撤去が必要ですので、
申請は、停止ではなく撤去が必要であることを契約している会社にきちんと伝えましょう。