～解体工事の申請について⑫～

解体工事をする際には事前に各自治体へ届出・申請をしなければなりません。

~建物滅失登記申請と家屋滅失届①~

・建物滅失登記申請

解体等で建物が無くなった事を記録する登記を滅失登記と言います。
滅失した建物が、法務局で登記されている建物の場合に申請します。
申請は所有者のほか、建物が共有の場合は共有者のうち一人が単独で申請することができます。
解体時点で所有者が死亡している場合は、相続人のうち一人が単独で滅失登記申請することができます。
期間は、滅失した日から1ヵ月以内に申請しなければならないとされていて、
怠ると、罰金が科せられたり、固定資産税の納付書が送付されてくる可能性もあります。
また、その土地の売買もできない為、早めに滅失の登記を申請した方が良いでしょう。
附属建物や建物の一部だった場合には、滅失の登記ではなく、表題部の変更の登記が必要になります。

・必要書類

1,建物滅失登記申請書
2,建物滅失証明書(建物取毀し証明書)…建物を解体した工事業者などが証明する書類
3,印鑑証明…建物取毀し証明書に押印したもの
4.登記事項証明書 (解体業者の資格証明書)…工事請負人が法人の場合、代表者の資格証明書
※滅失登記を申請する法務局で登録されている法人であれば、資格証明書などがありますので、
滅失登記の申請書に会社の法人番号を記入することで、省略ができます。
5,位置図…取壊した建物の位置がわかる地図
6,委任状…建物の所有者以外が滅失登記を代行する場合
7,原本還付請求書…2~４の書類を返却して欲しい場合のみ。役所にはコピーを提出

必要書類を、建物が所在する地域を管轄する法務局に申請します。
申請から登記完了までは、通常1週間から10日程度かかります。
登記が完了したら、法務局で「登記完了証」を受け取りましょう。